レーシック手術で失敗しない為の予備知識

レーシック手術後にコントラスト視力が低下することはあるの?

 

コントラスト視力とは、
物を見る時の明るい部分と
暗い部分の明暗の対比です。

 

 

コントラスト視力が高くなるにつれて、
明るい部分はより明るく見えます。

 

そして、暗い部分はより暗く見えます。

 

コントラスト視力が低くなるほど、
明るい部分や暗い部分が
はっきりしなくなります。

 

そのため、視力は良いのにも関わらず、
物が見えにくくなります。

 

夕方や暗い場所では光の量が減るため、
さらに見えにくくなります。

 

白内障や角膜混濁など
中間透光体に異常があると、
コントラスト視力が低下します。

 

※中間透光体とは、
房水、水晶体、硝子体の総称です。

 

また、レーシック手術をすると
稀にコントラスト視力が
低下することがあります。

 

これは、レーシック手術による
合併所の一つです。

 

コントラスト視力が低下する度合いには、
個人差があります。

 

−10D以上の強度近視の方は、
レーシック後に目標視力が出たとしても、
術後にコントラスト視力が
低下する可能性があります。

 

日本眼科学会の屈折矯正手術のガイドラインでは、
矯正量の限度を原則として−6Dまでとしています。

 

ただし、何らかの医学的根拠があれば、
−10Dの範囲まで可能としています。

 

その際は患者に十分な説明を
行うものとするとしています。

 

そして、術後は十分な角膜厚を
残す必要があるとしています。

 

そのため、ガイドラインに違反して
レーシックを行っている病院で
手術はしないようにしましょう。

 

このような病院でレーシックを行うと、
術後にコントラスト視力が
低下する可能性があります。

 

−10Dの強度近視の人は、
美容系でない病院や
高額なコースで手術を行っても
術後に後遺症が発症するリスクがあります。

 

そのため、−10Dの強度近視は、
レーシックをしない方がいいでしょう。

 

強度近視の人は「ICL」など、
別の矯正手術を検討しましょう。

 

また、暗所瞳孔径が大きい人は、
術後にコントラスト視力が
低下することがあります。

 

暗所瞳孔径とは暗い場所での
瞳孔の大きさのことです。

 

人間の目は暗い場所に行くと、
少しでも多く光を取り入れようとして、
瞳孔が大きく広がります。

 

 

個人差はありますが、
通常の暗所瞳孔径の大きさは、
成人男性が約6.4で
成人女性が約6.2ミリです。

 

レーシック前の適応検査で、
自分の暗所瞳孔径のサイズがわかります。

 

暗所瞳孔径の大きさよりも
レーザーの照射径が大きくなると、
照射径の外側から光が入り収差が生じます。

 

収差とはピントがズレていることを言います。

 

収差が少ないほどはっきりと見えます。

 

逆に収差が多くなると、
コントラスト視力が低下するため、
見え方の質が劣ります。

 

照射径とはレーザーを照射する
範囲のことです。

 

通常のレーザーの照射径は、
6.5ミリに設定されています。

 

つまり、6.5ミリよりも
暗所瞳孔径のサイズが大きい人は、
術後に夜間の光のにじみや眩しさを
感じることがあります。

 

 

これは、レーザーを照射した部分と、
そうでない部分とで光が乱屈折するためです。

 

一般的にはハロ・グレアと呼ばれている現象です。

 

暗所瞳孔径が6.5ミリ以上の人は、
ハロ・グレアだけでなく、
当時にコントラスト視力も低下します。

 

手術前の適応検査で暗所瞳孔径が大きい人は、
医師と十分に話し合った上で、
レーシック手術を検討しましょう。

 

この他に角膜の厚みが足りない人が、
無理にレーシック手術を行うことで、
術後にコントラスト視力が
低下することがあります。

 

レーシック手術に必要は角膜の厚みは、
フラップ作成に必要な分と、
屈折矯正をする時に必要な分、
残しておく必要がある分の
合計によって決まります。

 

これらに必要な角膜の厚みの合計は、
最低でも520マイクロメートル以上ある
必要があります。

 

そして、角膜実質は最低でも
250マイクロメートル以上
残しておく必要があります。

 

これ以上角膜を削り過ぎると、
コントラスト感度が落ちます。

 

ちなみに、日本人の角膜の厚みの平均は、
520〜540マイクロメートルです。

 

術式によっても
術後の角膜の厚さは異なります。

 

 

 

コントラスト視力の低下は、
角膜を削る量と関係があるため、
削る量が多い人ほど術後の視力に
大きな影響が出ます。

 

また、角膜を多く削ることで、
角膜の強度が弱くなり、
失明の可能性のあるケラトエクタジアを
発症するリスクもあります。

 

そして、角膜が薄くなると、
術後に視力に問題が生じても
再手術できない可能性が高くなります。

 

コントラスト視力が低下すると、
車の運転がしずらくなることがあります。

 

例えば、車の逆光を眩しく感じたり、
薄暗くなるにつれて視界が悪くなります。

 

【正常な視界】

 

【コントラスト視力が低下した視界】

※写真はイメージです。
※見え方の質には個人差があります。

 

また、曇りの日や雨の日、
トンネル走行中なども見えにくくなります。

 

そして、車の速度が上がるにつれて、
見えにくい状態になります。

 

歩行者なども見えずらくなるので、
大変危険な状態になります。

 

コントラスト視力の低下は、
鳥目とよく似ています。

 

鳥目は夜盲症(やもうしょう)という病気です。

 

鳥目の人は網膜の順応に異常があり、
暗い場所で見えずらくなります。

 

鳥目の原因は不明です。

 

ただ、遺伝が関係すると考えられていたり、
ビタミンAの不足が関係すると考えられています。

 

ビタミンAの不足が原因の場合は、
ビタミンAを摂取することで、
症状が改善していくと言われています。

 

コントラスト視力の低下は、
夜間視力が落ちるだけでなく、
色の識別もしずらくなります。

 

わずかな色の濃淡の識別なども
非常にしずらくなります。

 

【正常な視界】

 

【コントラスト視力が低下した視界】

※写真はイメージです。
※見え方の質には個人差があります。

 

色彩感度が落ちるために、
製品などをチェックする作業をしている人は、
とても時間がかかります。

 

また、デザイナーやカメラマンといった
色の識別が重要な職業の方は、
仕事に支障が出る可能性があります。

 

このようにコントラスト視力が低下すると、
日常生活や仕事に大きな影響が出ます。

 

もし、レーシック後に夜見えずらくなったり、
色が滲んで見えたりした場合は、
眼科でコントラスト感度検査を行いましょう。

 

コントラスト視力が低下した場合は、
色付きの専用眼鏡をすることで、
改善できることがあります。

 

 


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