レーシック手術で失敗しない為の予備知識

円錐角膜でもレーシック手術はできるの?

 

円錐角膜とは?

 

円錐角膜とは角膜が薄くなって、
黒目の中心部分が徐々に
円錐状になって突き出てくる病気です。

 

 

円錐角膜は、性別に関係なく発症します。

 

円錐角膜の発症率は、
数千人に1人だと言われています。

 

円錐角膜は主に10代の思春期の頃に
発症することが多いと言われています。

 

思春期に発症する円錐角膜は、
両眼に起こることが多いと言われています。

 

発症してから10年ほどかけて、
ゆっくりと症状が進行します。

 

そして、30代以降になると、
大きな進行はありません。

 

成人後に円錐角膜を発症した場合は、
角膜移植するほど進行することは、
稀だと言われています。

 

円錐角膜になると角膜が歪んで
表面に凹凸が出来るため乱視が起こります。

 

乱視の影響で視力が落ちて
視界が見えづらくなります。

 

円錐角膜の原因とは?

 

円錐角膜の原因は、
完全に解明されていません。

 

ですが、家族歴を調べると、
円錐角膜が判明することがあります。

 

そのため、遺伝と関係していると
考えられています。

 

ただし、円錐角膜の原因遺伝子は、
特定されていません。

 

また、円錐角膜はアレルギー体質の人や
アトピー性皮膚炎の人、ダウン症の人に
多い病気だと言われています。

 

特にダウン症の場合は、
発症率が高くなります。

 

この他、合っていないコンタクトレンズを
使用することなども原因と言われています。

 

円錐角膜の症状とは?

 

円錐角膜になると、
少しずつ視力が低下します。

 

視力が出なくなるだけなので、
自分が円錐角膜になっていることに
気づかない人が多いと言われています。

 

初期の段階では乱視になるため、
物が歪んだりぼやけて見えます。

 

明るい場所では眩しく感じたり、
暗い場所では見えづらさを
感じることもあります。

 

初期の段階では、
メガネやハードコンタクトレンズで
矯正することができます。

 

しかし、症状が進行して
角膜の突出が強くなると、
眼鏡やコンタクトレンズでは、
矯正できなくなります。

 

コンタクトレンズをしても
角膜の形状が変化しているため、
よく外れるようになります。

 

さらに症状が進行すると、
コンタクトレンズを付けると、
角膜の薄くなった部分と擦れて、
痛みを感じるようになります。

 

この状態になると
コンタクトレンズを付けることが
できなくなります。

 

そのため、視力が急激に落ちます。

 

目を頻繁に擦ることで、
円錐角膜の症状が進行します。

 

円錐角膜と診断されたら、
目を擦らないようにしましょう。

 

重度の円錐角膜になると、
薄くなった角膜が破れたり、
白く濁って腫れたりします。

 

この状態になると、
ほぼ何も見えなくなります。

 

円錐角膜の治療法とは?

 

初期から中期の段階では、
眼鏡やハードコンタクトレンズで、
ある程度の視力を得ることができます。

 

また、ハードコンタクトレンズをすると、
円錐角膜の進行を少しだけ抑える効果もあります。

 

軽度の円錐角膜であっても
ソフトコンタクトレンズの場合は、
症状の進行を抑えることはできません。

 

ハードコンタクトレンズの装用に
抵抗がある場合や痛みが生じる場合は、
ピギーバックという方法が行われます。

 

ピギーバック=「piggy back」

 

ピギーバックとは、
ソフトコンタクトレンズの上から
ハードコンタクトレンズを
重ねて二重にする方法になります。

 

 

ピギーバックにより、
ハードコンタクトレンズ特有の
異物感が軽減されます。

 

また、ソフトコンタクトレンズによって、
角膜の刺激を和らげてくれます。

 

しかし、ピギーバックは
角膜に酸素が届きにくくなるため、
目が充血しやすくなります。

 

そのため、酸素を通しやすい
シリコーンハイドロゲル素材の
ソフトコンタクトレンズを使うといいでしょう。

 

もしくは、オーダーメイドの
ハードコンタクトレンズを
作る方法もあります。

 

値段が高くなりますが、
角膜の形状に合わせたレンズになるため、
角膜とレンズが当たって痛くなることを
軽減することができます。

 

コンタクトレンズの装用は、
症状の進行を遅らせたり、
視力を改善することが目的です。

 

そのため、根本的な治療法でありません。

 

ちなみに、円錐角膜は
オルソケラトジー」や「オサート」でも
治すことは出来ません。

 

円錐角膜の症状が悪化したり、
コンタクトレンズの装用が
困難な状態になれば、
角膜移植が行われます。

 

角膜移植をすれば、
円錐角膜を完全に治すことができます。

 

しかし、角膜移植は誰でも
すぐにできるわけではありません。

 

角膜移植にはドナーが必要になります。

 

また、拒絶症状などの
副作用が出ることもあります。

 

円錐角膜でもレーシック手術はできるのか?

 

残念ながら円錐角膜の場合は、
レーシック手術ができません。

 

レーシック手術は角膜を削って
屈折矯正をします。

 

そのため、術後に円錐角膜の進行によって、
角膜が薄くなれば視力が低下します。

 

また、円錐角膜が進行することで、
レーシック手術で薄くなった角膜が
破れることもあります。

 

そうなると、角膜内に水が入り、
角膜が白く濁って何も見えなくなります。

 

円錐角膜の人がレーシック手術をするのは、
大変危険なため絶対にしてはいけません。

 

レーシック手術をすると
円錐角膜の症状が進行するため、
禁忌(きんき)とされています。

 

※禁忌(きんき)=「してはいけないこと」

 

しかし、軽度の円錐角膜の場合は、
レーシック手術前の適応検査で見逃されて、
レーシック手術を受けてしまうことがあり、
問題となっています。

 

実際にレーシック手術後数年経った後に、
視力が0.1まで落ちて詳しく検査すると、
円錐角膜と診断された例もあります。

 

ただ、レーシック手術前に
円錐角膜を発症していたのか、
レーシック手術後に
円錐角膜を発症したのかは不明です。

 

通常の乱視と円錐角膜による乱視は
見分けが難しいため、特殊な装置による
検査が必要になります。

 

適応検査で「フォトケラトスコープ」や
「ビデオケラトスコープ」、
「パキメーター」といった検査が
行われるのかを確認しましょう。

 

円錐角膜の人はレーシック手術以外の
視力回復方法を検討しましょう。

 

角膜クロスリンキングとは?

 

円錐角膜の進行を遅らせたり、
低下した視力を回復したい場合は、
角膜クロスリンキングを検討するといいでしょう。

 

角膜クロスリンキングとは、
特殊な紫外線を角膜に当てることにより、
角膜を強くする治療法になります。

 

角膜クロスリンキングは、
「リボフラビン紫外線治療」とも言われています。

 

角膜クロスリンキングは
ヨーロッパで開発された治療法ですが、
現在では日本の一部の眼科でも治療できます。

 

角膜クロスリンキングは、
症状の進行を唯一止めることが
できる治療だと言われています。

 

ですが、すでに症状が進行して
角膜が薄くなった状態では、
角膜クロスリンキングを行うことは出来ません。

 

角膜クロスリンキングを行うためには、
角膜の厚さが400ミクロン以上必要です。

 

これ以下の角膜の厚さだと、
紫外線が網膜にも影響を与えるため、
施術ができません。

 

角膜クロスリンキングは、
初期の症状の時にしか
施術することはできません。

 

また、角膜クロスリンキングを行っても
必ず症状の進行が止まったり、
視力が回復するわけではありません。

 

効果には個人差があり、治療開始の年齢や
角膜の状態によっても変わってきます。

 

角膜内リングとは?

 

角膜に半月状のリングを入れることで、
角膜を平らにする治療法です。

 

 

リングを入れることで、
近視や乱視を軽減することができます。

 

そして、症状の進行を抑える効果があります。

 

また、コンタクトレンズによる痛みを
軽減する効果もあります。

 

リングを外せば元の状態に戻せます。

 

ただし、リングを外しても
レーザーで角膜を切開するため、
完全に元の状態に戻せるわけではありません。

 

また、リングを入れた状態での
長期の予後は不明です。

 

そして、効果については個人差があります。

 

中には術後に視力が落ちたり、
視野が狭くなったり、
コンタクトレンズの装用感が
悪くなるなどの報告もあります。

 

円錐角膜になった場合は、
リスクの低いコンタクトレンズによる治療を
第一優先で考えるといいでしょう。

 

コンタクトレンズを作る時は、
必ず円錐角膜に詳しい眼科専門医に
処方してもらいましょう。

 

 


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