レーシック手術で失敗しない為の予備知識

レーシック手術後の見え方はどうなるの?

 

レーシック手術後の見え方は、
個人差があります。

 

レーシック手術後に
全く同じ視力1.5の人でも
ある人ははっきりと見えて、
ある人ははっきりと見えないことがあります。

 

また、術後1ヶ月ほどは視力が安定せず、
見え方に不都合が生じることもあります。

 

そして、角膜を削る量が多い人と、
少ない人によっても
見え方が異なる場合があります。

 

その他、乱視がある人とない人や
近視度合いが弱い人と強い人でも
見え方に差が出ます。

 

このようにレーシック手術をすれば、
誰もが全く同じ見え方になるわけではありません。

 

そして、レーシック手術をして
良く見えるようになっても、
目に負担がかかるような生活をしていると、
見え方の質が低下することもあります。

 

レーシック手術をした人の中には、
裸眼で生活できないほど視力が落ちて、
再び眼鏡やコンタクトレンズ無しでは
生活できなくなった人もいます。

 

ですが、ある調査によると、
レーシック手術後の見え方に関して、
95%の方が満足しています。

 

非常に満足・・・39%

 

満足・・・42.4%

 

やや満足・・・13.6%

 

合計95%

 

その一方で、「どちらとも言えない(1.7%)」や
「不満(3.4%)」という方もいます。

 

ですから、少なからず
不満に感じる可能性はあります。

 

レーシック手術が成功した場合の見え方とは?

 

レーシック手術が無事に成功したとしても、
しばらく見え方が安定しません。

 

レーシック手術当日はまだはっきりと見えず、
霧がかかったような状態で見えます。

 

レーシック手術翌日になると、
眼鏡やコンタクトで矯正していた時のように、
くっきりと見えるようになります。

 

そして、多くの人が目標視力に近い状態まで、
視力が回復しています。

 

個人差はありますが、術後3ヶ月程度で
目標視力まで出るようになります。

 

ただし、術後は1〜6ヶ月ほど、
ハロ・グレアという現象が出ます。

 

ハロ・グレアが出ると暗い場所で
明るい物を見た時にぼやけて見えたり、
光などを眩しく感じます。

 

そのため、夜間の車の運転などに
支障が出ます。

 

【ハロ・グレアの見え方のイメージ】

※ハロ・グレアの見え方には個人差があるため、
全ての人が上記のように見えるわけではありません。

 

レーシック手術後のハロ・グレアは、
避けることができません。

 

レーシック手術では、角膜の表面を削って、
フラップと呼ばれる蓋を作成します。

 

フラップの直径が暗所瞳孔経を超えると、
その隙間から光が漏れて入るため、
暗い場所で光が乱反射するのです。

 

暗所瞳孔経とは暗い場所で瞳孔を開いた時の
瞳孔の直径のことです。

 

暗所瞳孔経のサイズが大きな人は、
ハロ・グレアが強く出ます。

 

しかし、時間が経って角膜が再生すれば、
フラップが完全に固定されるので、
特に異常がなればハロ・グレアも出なくなります。

 

また、−1.0D程度の軽度近視の方は、
ハロ・グレアが出にくいと言われています。

 

Dとは屈折度数を表す
「Diopter(ジオプトリー)」の略です。

 

近視の人は手前しか見えない状態のため、
マイナスで表記されます。

 

最新の術式ではハロ・グレアを
軽減することもできます。

 

「ウェーブフロントアナライザー」という機器を使えば、
患者個人の正確な角膜のデータを取ることができます。

 

これにより精度の高いレーザー照射が可能になるため、
術後のハロ・グレアを軽減することができます。

 

術後のハロ・グレアは一時的な合併症のため、
しばらくは我慢する必要があります。

 

もし、術後1年以上経っても
ハロ・グレアが続く場合は、
医師に相談しましょう。

 

また、フラップが落ち着くまでは、
1日の内で視力に差が出ることもあります。

 

術後はなるべく目に負担がかかるようなことは、
避けるようにしましょう。

 

近視や乱視度合いが強い人は、
完全に視力が安定するまでに
1〜2ヶ月ほどかかることもあります。

 

レーシック手術が失敗した場合の見え方とは?

 

レーシック手術に限らず
どんな手術でも100%の精度で
行うことは現実的に無理です。

 

そのため、稀にレーシック手術が
失敗することもあります。

 

レーシック手術が失敗する理由は、
患者の不注意によるものや不適切な矯正、
医師の技術不足や人的ミス、
インフォームドコンセント違反、
日本眼科学会による
ガイドライン違反などがあります。

 

レーシック手術が失敗した場合の見え方には、
様々なものがあります。

 

ここでは代表的な見え方を紹介します。

 

【過矯正】

 

過矯正とは矯正のし過ぎによって、
遠視状態になることを言います。

 

例えば視力1.5で十分に見えるようになる人が、
無理に視力2.0に矯正すると過矯正になります。

 

過矯正になると遠くが見えても
近くが見えづらくなります。

 

【過矯正の見え方のイメージ】

 

見え方に影響が出るだけではなく、
眼の調節機能に負担がかかります。

 

常に焦点を合わせた状態になるため、
眼の筋肉が疲れるようになります。

 

すると、体調にも影響が出ます。

 

例えば、めまいや吐き気、
疲れ目、頭痛、肩こり、倦怠感、
うつの症状などが出ることがあります。

 

普段の生活では近くを見ることが多いため、
過矯正になると様々な影響が出ます。

 

例えば、文字が読めない、階段が見づらい、
パソコンで作業ができないなどです。

 

過矯正になると度数の合わないメガネやコンタクトで、
ずっと生活している状態が続くのです。

 

そのため、過矯正になると肉体的にも精神的にも
苦痛を感じるようになります。

 

また、過矯正になると、
老眼の症状が早く出るようになります。

 

特に40歳以降では注意が必要です。

 

レーシック手術により過矯正になると、
再度角膜を削って矯正しないと、
治すことは出来ません。

 

ただし、角膜を多く削ることで
過矯正になるため、
再手術が困難になります。

 

過矯正を避けるためには、
患者本人が安易に視力2.0などを
求めないようにしましょう。

 

1.5より2.0の方がよく見えると、
勘違いをしている患者が多くいます。

 

1.5の視力で十分な人が、
無理に2.0まで矯正すると、
明らかな過矯正になります。

 

日常生活においては、低矯正の方が
便利だと認識しておきましょう。

 

クリニックの宣伝文句に騙されて、
矯正のし過ぎをしないようにしましょう。

 

クリニック側にすれば、
1.5よりも2.0の方が
見かけの実績が良いため、
集客目的であえて
過矯正にすることもあります。

 

消費者庁の調査によると、約4割の人は
レーシックを受けるきっかけになったのが、
クリニックのホームページからです。

 

これらのホームページの情報には、
一部に関係法令に抵触する可能性が
あるものが含まれていました。

 

そのため、ホームページに
掲載されている情報を
鵜呑みにするのではなく、
十分に吟味した上で手術を検討しましょう。

 

また、最近は適応検査から
手術まで1日で終えてしまう
「1Day レーシック」
と呼ばれるものがあります。

 

手術前に十分な検査をしていないため、
過矯正になるケースもあります。

 

体調によっても眼の状態は変わるため、
正確な検査をするためには、
適応検査とレーシック手術は
別々の日に行うようにしましょう。

 

また、レーシック手術をする際は
複数のクリニックで適応検査を受け、
無理な矯正を勧める眼科医がいないかを
確認するようにしましょう。

 

ちなみに、消費者庁に寄せられる
術後のトラブルで一番多いのが
過矯正になります。

 

【不正乱視】

 

レーシック手術後に
不正乱視になることもあります。

 

不正乱視になると物が二重や三重に
重なって見えるようになります。

 

【不正乱視の見え方のイメージ】

 

不正乱視になると物がブレたり、
歪んだりしてはっきりと見えないため、
日常生活にも支障が出ます。

 

不正乱視が続くと眼精疲労や眼痛、頭痛、
肩こりといった症状が出ます。

 

レーシック手術後に不正乱視になる原因は、
フラップ作成のミスやフラップのズレやシワ、
レーザー照射位置のズレ、角膜のデータ不足などです。

 

【角膜混濁】

 

レーシック手術後に角膜が白く濁ると、
角膜混濁になり視界が白くぼやけます。

 

【通常の見え方】

 

【角膜混濁の見え方のイメージ】

 

エピレーシックやラゼック、PRKなどの手術は、
稀に角膜混濁になることがあります。

 

角膜混濁になると
PTKと呼ばれるレーザー治療により、
症状を改善することができます。

 

レーザーで混濁した部分を取り除きます。

 

レーシック手術後に角膜混濁になる原因は、
角膜に細菌などが入ることで炎症が起こり、
症状が進行することで起こります。

 

また、レーシック手術後の合併症として、
起こることもあります。

 

【角膜拡張症】

 

角膜を削る量が多くなると、
角膜の強度が弱くなります。

 

角膜の強度が弱くなると、
眼圧に耐えれなくなり、
角膜が前方へ飛び出てしまいます。

 

これを角膜拡張症と言います。

 

 

角膜拡張症はレーシック手術の合併症の一つで、
ケラトエクタジアやエクタジアとも呼ばれています。

 

角膜拡張症になると強い近視が出たり、
症状が酷いと強い乱視が出ることもあります。

 

特注のハードコンタクトレンズや眼鏡で
矯正する必要があります。

 

角膜拡張症が進行すると、
角膜移植をする必要があります。

 

日本眼科学会のガイドラインでは、
術後は角膜を250マイクロメートル以上
残す必要があるとしています。

 

 

特に近視強度が強い人は、
術後に角膜拡張症を発症する可能性が
高いため注意する必要があります。

 

【近視の戻り】

 

レーシック手術後に視力が回復しても
再び近視に戻ることがあります。

 

特に近視が強い人やドライアイが酷い人は、
近視に戻る可能性が高くなります。

 

角膜には再生能力があります。

 

レーザー照射により屈折矯正した角膜が
戻ることにより再び近視になります。

 

また、角膜の切除量が多くなった場合は、
角膜の強度が弱くなります。

 

すると、眼圧の影響により、
角膜が前に押し出されてます。

 

角膜が変形すると屈折率が変わるため、
近視になります。

 

近視の戻りは術後1年以内に
起こることが多いです。

 

近視の戻りがあった場合は、
再手術により追加矯正を行います。

 

【コントラスト感度の低下】

 

単純に視力が良いから、
よく見えるというわけではありません。

 

仮に両目の視力が1.5でも霞んで見えたり、
見えにくいと感じることがあります。

 

人が物を見る時には、
視力以外の視覚機能が使われています。

 

その機能の一つが、
コントラスト感度になります。

 

コントラスト感度とは、
物を識別するための力になります。

 

コントラスト感度が悪くなると、
暗い場所などで物が見えづらくなります。

 

また、明るい場所でも視界が滲んだり、
ぼやけて見えてしまいます。

 

晴れた日と曇りや雨の日では、
視力にかなりの差が出ることもあります。

 

そして、コントラスト感度が低下すると、
色彩の判別もしずらくなります。

 

例えば、黒色と紺色の区別が
つかなくなることもあります。

 

コントラスト感度が高くなるほど、
より鮮明に見えるようになります。

 

 

レーシック手術により角膜を削ることで、
コントラスト感度が低下することがあります。

 

角膜を削ると角膜の形が大きく変形します。

 

すると、明所や暗所で、
物の見え方の質が低下します。

 

その結果、視覚機能が低下して、
コントラスト感度も低下します。

 

特に近視の強度が強くて、
角膜の切除量が多くなるにつれ、
コントラスト感度の低下が激しくなります。

 

近視度数が−6D以上の強度近視の人は、
術後にコントラスト感度の低下を
自覚することがあります。

 

また、近視度数が−10D以上の
最強度近視の人は、
術後にコントラスト感度が
低下する可能性が非常に高いです。

 

術後のコントラスト感度の低下は、
レーシック手術による後遺症の一つです。

 

手術前に医師から術後の
コントラスト感度の低下についての
説明がないこともあります。

 

そのため、医師にコントラスト感度の低下を訴えても
「しばらく様子をみましょう。」と言われて、
まともに対応してもらえないこともあります。

 

コントラスト感度が低下すると、
特殊な色付きのレンズや偏光レンズで
矯正できる場合があります。

 

 


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